マグニフィセント・セブンとガトリング銃(ガトリング砲)
黒澤明監督の「七人の侍」とそれをリメイクしたウエスタン名作「荒野の七人」
を元にさらに再リメイクした作品です。
この映画を見た後、もう一度「七人の侍」を見てみたくなりました。
やっぱり、「七人の侍」の重厚さには勝てません。
残念ながら脚本の練り上げも今一つ足りません。
ただ、この作品はキャストが豪華。
主演はデンゼル・ワシントン、
イ・ビョンホンは東洋人のいい感じを出してますます存在感のある俳優に成長しています。
デンゼル・ワシントンが主演なのは監督が「イコライザー」を監督したアントワーン・フークだからでしょうか。
この作品で異彩を放つのが、ガトリング銃。
1861年にガトリングによって製品化された最初期の機関銃です。
この機関銃は「ラスト・サムライ」の最後の戦闘シーンにも出てくるのですが、この銃一つで今までの戦闘を全て変えてしまうくらいの破壊力のあるものです。
西部劇でも「ガンマン」の時代を「ただの殺略」の時代に変えてしまいます。
日本では戊辰戦争で河井継之助が長岡でガトリング銃を実戦使用したそうです。
当時の日本には3門しかないこのガトリング銃のうち2門を長岡藩が持っていたとのこと。
こんな殺略兵器を使われたら官軍の兵士はたまりません。
当時の戦闘能力からすらばルール破りです。
相当官軍は恨んだことでしょう。
その為か、戊辰戦争で長岡藩を滅ぼした後長岡藩の藩邸の上に鉄道の線路をしき2度と長岡藩が復活しないようにしました。
日本の歴史では負けた殿様の住まいの上に鉄道を敷いて毎日その上を機関車を走らせるなんてあまり聞いたことがありません。
また、1874年には「北海道開拓使」がアメリカから2挺購入しています。これも、対アイヌ人用なのでしょうか。
この銃を使った戦闘シーンを見るたびに、この銃の標的は絶対に人間であってはならないないと思います。