日昇堂の葵きんつば
日昇堂は 日光市の今市にある和菓子屋さんで昭和12年創業の老舗です。
最近は熟練の和菓子職人が和菓子の技術を用いて製造した「日光ラスク」が有名なようですが、この「葵きんつば」もとても美味しいお菓子でした。
山芋を使った薄皮の生地と甘さを抑えた粒あんがベストマッチ。
日光東照宮献上品にもなっているようです。
円いきんつばの上に葵の紋のしるしが表れています。
でも食べるときに半分に切ったら、葵の御紋を真っ二つ。
これが、江戸時代であったら大変なことになったかもしれません。
なにせ、方広寺鐘銘事件で鐘に描かれていた銘文の中から国家安康の文字を見つけ出し「国家安康」の銘が家康の名を引き裂いているととんでもない言いがかりをつけ、豊臣家を滅ぼした徳川ですから。