北海道では節分(2021年は124年ぶりに2月2日でした)に落花生をまきます。千葉県人にとって非常に抵抗を感じます。
北海道では節分に落花生をまきます。
ネットで調べたら、東北地方も、あるいは九州も落花生をまくそうです。
でも、東北地方も、仙台、弘前、秋田と足掛け10年住んでいたのですが、落花生をまくとは思ってもいませんでした。
なぜなら、節分の時期になると、スーパーには普通に「豆まき用の大豆」を売っていたからです。
勿論豆まきの日に友達の家を訪問して確認したことはありませんが。
ところが北海道に来てみたら、節分の豆を買おうと思っても、スーパーに節分の豆まき用の「大豆」がありません。
この時期に、大量にスーパーに並んでいるのは「落花生」
それも千葉県産の「半立」まで置いてあります。
千葉県産の中でも一番おいしいと言われる高級品種です。
これを、豆まきとして投げるとは!!
そんななか、面白いニュースを読みました。
千葉駅が千葉県民への踏み絵を設置したというものです。
上の写真がその踏み絵です。
駅のホームの並ぶところに、普通だったら靴跡の絵を描くところ、なんと落花生の絵が描かれています。
これでは、きっと多くの県民が踏むのをためらってしまうでしょう。
踏み絵とは江戸時代に「キリスト狩り」のためキリストや聖母マリアが彫られた板を踏ませ、それを拒んだものを「キリスト教徒」として逮捕、処罰したものです。
たかが絵を踏むことに抵抗を感じるとは。
「沈黙」の映画をみたとき、たかが絵でしょう。踏めばいいのにと思いました。
しかし私も、この落花生の表示板は踏めませんし、毎年の豆まきで、「大切な」落花生をまくなんて本当に抵抗があります。
もし、これが日本特有のものだとしたら、日本人のDNAの中に「踏み絵を踏めない」という気持ちが強く残っているのでしょう。
いまは、飼っているチワワが、「大豆」を拾い食いしないため、落花生をまいていますが。
かわいい愛犬の為という気持ちが「踏み絵」に勝っているようです。
また、川越市にはベンチにサツマイモの絵が張ってあるそうです。
これは、コロナ対策のソーシャルディスタンスを確保するためのものです。
先日、川越からサツマイモを送っていただきましたが、とても美味しい。
こんなおいしいサツマイモなら、たぶん川越市民の「踏み絵」になるのでしょう。
同じように、北海道人にとって「換気」は踏み絵なのかもしれません。
せっかくお金をかけて暖めた大切な空気を、換気などという非情な行為で窓から投げ捨てるなんて、「ゆるせない!!」という気持ちなのかもしれません。
窓に表からビニールを張り詰め、内側にはガムテープで隙間風を防いでいるような家もあります。
春どころか夏が来るまで絶対家の中の暖かい空気を逃がすものか、という強い意志さえ感じられます。
こんな気持ちを代々受け継いでくると、「換気は踏み絵」、踏むものか!!!
窓は絶対開けるものか、というDNA心の中に根付いてしまいます。
でも、今はコロナの時代、ここは理性的に「踏み絵」をしっかり踏みましょう。