札幌で変異株クラスターが確認。なぜ、発生から正式発表まで1週間以上もかかるのか?
道と札幌市、小樽市は3月10日道内の簡易検査で新型コロナウイルス変異株の疑いがあるとされた感染者13人について、国立感染研究所(東京)の確定判断で変異株と確認されたと発表しました。
HBCニュースのLINE版では「号外」扱いです。
2月27日、政府の対策本部は「3月から変異株を短時間で検出できる新たな方法の検査を全ての都道府県で実施し、国内の監視体制を強化する。
全国の地方衛生研究所で変異ウイルスを検出できるPCR検査を3月から実施すると発表。
こんな状況のもと
2月22日から24日 食品関連会社(非公表)のイベント開催
2月26日 北海道は感染症対策本部会議で時短制限等を28日で解除を決定
2月27日 イベントで感染者発生→クラスター?
2月28日 札幌市内全域の飲食店に対する午後10時までの営業時間短縮を解除
札幌市と小樽市での不要不急の外出自粛解除
市街との往来自粛要請終了
3月4日 札幌市が札幌市8人小樽市1人のクラスター(変異ウイルスの疑い)を発表
3月5日 北海道 対策本部会議が開催(「集中対策期間」を3月7日をもって終了を決定)
3月6日 札幌市等で9人の変異ウイルスの疑いのある感染者ありと報道(HBC)
3月7日 「集中対策期間」終了
3月7日 さらに4人に変異ウイルスの疑い
3月10日 変異株による13人のクラスターを確認したと発表(全体では25人)
北海道では「変異ウイルスの疑い」のある感染者いるというニュースは報道されていましたが、「全国版」ニュースの変異株感染者は「北海道はゼロ」のまま。
正式に確認されていないからでしょうが、何のために政府は「短時間で検出し監視体制を強化」するのでしょうか。
もしかしたら、全国に同じようなケースがたくさんあり、「正式確認」がないので感染者数に加えていないのかもしれません。
国民は「変異ウイルス」の感染拡大を知るのに時差が生じることになります。
当然、危機意識に緩みが生じます。
また、北海道も3月4日に時点で「変異ウイルスクラスター発生」となれば、3月5日の会議で「集中対策期間終了」などと安易に発表できたでしょうか?
今回のケースでは」2月27日に感染者が発生した「変異株クラスター」が全国に知れ渡るのは1週間以上たった3月10日ということになります。
その間、北海道は着実にコロナ対策を緩め、経済に舵を切っていくわけです。
また、今回の感染者の中には「東京から」の来道者もいるとのこと。
これ以前にも、東京との往来はあったわけですから、札幌にはすでに市中感染していると思われます。
「今回のイベントの参加者はマスクをし、換気も十分行っていた。ただ出席者の席の間隔が50センチであった」とのことですが、
マスクをして換気十分していて感染するとなると、「変異株の感染力」は相当なものです。
是非とも、札幌市には「どのような対策をしてイベントを開催したか」を十分検証して市民に情宣することを望みます。
札幌の「ビルの一室」を借り切ったイベントで、窓をあけて換気するとは考えられないのですが。
学習塾などは「授業のインターバル」を利用して定期的な換気もできるのですが、
それすら「寒いから」という理由で換気無しのところもあるくらいですから、高齢者も多く集まる会合で窓を開け放つなんてするはずは無いと思います。
(これで、1.5mくらいでしょうか。50センチではコロナ以前と変わりません)