中国、哈爾浜にある黒竜江省博物館にあった獣頭と名付けられた陶器です。
日本の鬼瓦のようなものかもしれません。
大きな目と、大きな口、ピンと立った耳。
目が飛び出て、少しロンパリ気味に瞳が離れているこの姿、ふくちゃんにそっくりです。
時代は「渤海」のころ。
まさか「渤海」にチワワはいなかったはずですが。
名前は「獣頭」と勇ましいのですが、なんかひょうきんに見えます。
舌なんかもそっくり。
まるで、ふくちゃんをモデルにしたようです。
この博物館は1906年の建築。ヨーロッパ風のバロックスタイルの建築物です。もともとはロシア式のデパート(商店)で入り口も狭く、入り口前のBOXで身分証明書を見せて入場券(無料)を貰います。
(身分証明は「パスポート」でも良いのですが、日本のパスポートより「黒竜江大学の学生証」の方が好感を持たれます)
その中の一点がこの獣頭。
もっと有名なものにはマンモスの化石があります。
松花江河畔の肇源県から出土したマンモスの化石骨組は全長5.45メートルで、高さ3.33
メートルで、中国では最もよく保存されているマンモスの化石です。
全部の骨がそろっているので、本物?と疑いましたが、骨の細かい部分を見ると本物です。
考えてみれば、恐竜の化石とは違い数千年前まで生存していたわけですから、哈爾浜の近くのツンドラ地帯から完全に近い形で発見されるわけです。
人間の歴史としては、「剥片石器」や「渤海の時代」「金、遼の時代」のいろいろな文物が展示されていました。