北海道の緊急事態宣言解除、札幌は新型ウイルスの感染拡大に耐えられるのでしょうか
3月26日
3月19日に北海道庁は「新型コロナウイルスの感染を防止しながら、社会経済活動を行う、新たなステージへ」という感染拡大防止のスローガンを掲げ、経済活動を進めていく方針に舵を切りました。
その理由は、専門家会議に取る北海道の取り組みが評価され、一定の感染防止についての評価が出ているということのようです。
はたして、それは正しいのでしょうか?
①まず、北海道と札幌管内を分けて考えるべきでは
北海道は他の都道府県と大きく違う点、それは北海道は広大であるということです。
札幌では、2月4日から2月11日までの雪祭りの間、感染発生地の中国大陸からたくさんの観光客が訪れました。
その上、日本観光の目玉である人気の北海道です。
雪まつり以前にも、かなりの中国人が訪問しています。
案の定、最初の感染者は1月23日から観光に来ていた武漢市の中国人。
私も、1月23日以降2月4日以前に、札幌駅と大通り、すすきのへと連絡している地下歩道で、中国人らしき中年の男性がたくさんの紙袋を抱えチカホのベンチに座り込んで、苦しそうに咳をしている姿を見かけました。
三井住友銀行の前の地下入り口から入った途端、そばのベンチに座っていた人が、ゼイゼイという苦しそうな息から一転肺の奥から絞り出しような咳を連発。
思わず、息を止め遠巻きに逃げてしまいました。
そんな最初の感染者の時、道知事は「マスクをしていたので、感染の心配はない」とのコメント。
たしかに、その後2月14日まで表面的には、1人の感染者も出現しませんでした。
しかし、2月14日発表の男性は 1月31日には発熱、咳、倦怠感。
人工呼吸器管理という状態でした。
その後、道内各地で感染者が続発し、数日前まで北海道は東京を上回る、全国一の感染者数でした。
ただ、このころは感染者が広い北海道のあちこちで見受けられる状態。
多分、北海道中を観光して回った中国人から感染させられたか、
札幌に雪祭りに出かけた人から感染させられたか、
札幌と地方の間を仕事で行き来する営業マンや団体職員から感染するケースが多かったのではないでしょうか。
広い北海道、人と人との距離が遠い地方では、自然に収まってきたようです。
②札幌経済圏では
そんな北海道全体と、「札幌市」「小樽市」「北広島市」などの札幌経済圏では感染リスクは明らかに違います。
札幌市発表の3月26日
これが札幌市発表の3月26日の感染状況ですが、これに小樽市、石狩市、北広島市、江別市などの近郊都市の「濃厚接触者以外の感染者」を含めると、2月19日以降の緊急事態宣言を発令した効果があまり見て取れません。
結局、相変わらず、ポツンポツンと経路不明の感染者が表れてきます。
札幌市の人口、約200万。この200万市民の中の底流に感染が拡大しているという気がしてなりません。
感染爆発は、このようなポツンポツンと経路不明者が続く中、突然感染者人数が増大するのではないでしょうか。
マスコミ、政府の高官、専門会議のメンバーがテレビで北海道は感染リスクに上手に対応しているとの評価ですが、この結果4月4日ごろにわかるのでしょう。
昨日今日の、3月28日、3月29日の週末、家の前の北1条通りを通る車の数は激減しています。
北海道人、意外?と「不要不急の外出しないように」との要請を遵守しているようです。
今週のウイークデイも駅前、大通り近辺の人出は通常の半分くらいと聞きました。
道民の忍耐が収束にむかう力となればよいのですが。