北海道 札幌市 コロナ対策の不備でたくさんの人が亡くなっています (2021/4/29)
- 札幌市の現状
- 秋元市長の見解は
- なぜ、「まん延防止等重点処置」の発出をしないのか
- ワクチンの接種については
- そんな中、北海道の方針は
- 札幌市民以外には「地域版 GO TO トラベル」を実施しているようです。
「当方、北海道で意思をしておりコロナ診療にたずさわっております。
既に物資が足りず高齢者は人工呼吸器管理をしないという方針になっております。
ベッドもないため入院が必要と思われる患者にご帰宅いただいております。
コロナの患者さんを高度専門病院に転院の相談をしたところ、ベッドがないためそちらで看取ってくださいと言われたという現実もあります。
もっと現実を見てください」
4月29日、モーニングショーに寄せられた視聴者からの声です。
この前日、テレビに札幌市の秋元市長が地元の番組に出演し札幌の現状を説明されていました。
札幌市の現状
「おもな政令指定都市の感染者数」を見ると札幌市の週合計の感染者数は711人。
「まん延防止等重点処置」を発出した他の政令都市に比して換算感染者数ではるかに上回っています。
さすがにまん延防止+緊急事態宣言を発出した大阪、神戸に比べれば下回っているとはいえ、関東圏、関西圏とは違い北海道という別の島にある都市にもかかわらず異常ともいえる状態です。
秋元市長の見解は
変異株が78.5%と高い。
その為、重症化する患者が多く、また治療にも時間がかかり病床を圧迫している。
病床の状態は、大阪未満 東京以上とのことです。
病床使用率はなんと80%。
救急対応も、近隣市(小樽、千歳等)へ搬送している状態とのこと。
当然、この状態を前にして
なぜ、「まん延防止等重点処置」の発出をしないのか
という疑問が出てきます。
たぶん、札幌市民でさえも札幌市がこんな状態になっているということを知らないのではないでしょうか。
確かに、毎日感染者が増大していますが、さらに大きな問題点は「死者の数」が多いこと。
このことは、HBCの今日ドキ!でも札幌医科大学の當瀬教授が指摘していました。
すでに、850人を超しています。
これは、日本全体が1万人の死者に対し、人口比では「大阪」「東京」に次ぐ死亡者率の高さです。
このような状況にも関わらず、「まん延防止等重点処置」を発令しないのかという問いに対する市長の回答は「まん延防止等重点処置」という名前にはなっていないが、現在とっている時短等の処置は実質的に同じだから
というものです。
緊急事態宣言やまん延防止等重点処置は、実質的に同じならわざわざ発令しなくても良いという性質のものなのでしょうか。
道民、市民の危機意識を高めて行動変容をお願いするために「宣言」があるのではないのでしょうか。
市長のこの回答には唖然としました。
宣言が出ていないためか、全国番組を見ていても、北海道は感染者数が多いものの、緊急事態宣言、まん延防止等重点処置の出ている他道府県に比べ、あまり注視されていません。
ワクチンの接種については
ワクチンの供給は連休明けから供給量も増えてくるとのこと。
まず 1 高齢者施設と施設での従事者(若い人も含む)
2 75歳以上の人に対し5月下旬くらいから
とすると65歳以上の高齢者はは6月に入ってからになりそうです。
千葉県松戸市の知人からは接種の案内が届き、6月の予約が取れたとの連絡がありましたが、まだ、接種の案内も来ていない状態の札幌では一歩も二歩も遅れているようです。
そんな中、北海道の方針は
札幌市民以外には「地域版 GO TO トラベル」を実施しているようです。
3月に上記の補助を札幌市以外の地域で行うとの情宣がありましたが、それから一か月近くたち、感染が拡大する一方なのに北海道は引き続き実施しているようです。
このゴールデンウイークもこれを活用してたくさんの人が道内を行きかうことでしょう。
この経済施策に焦点を浴びさせないため、札幌市に対する「まん延防止等重点処置」を発令しないのかと勘ぐってしまいます。
奈良県では、同様の状態で「GO TO」を追加しようとして県民の反発を受け撤回したばかりです。
でも、こんな風に密かに実施していれば批判にさらされることはありません。
4月29日現在のコロナ感染者状況
道内の死者数 856人(本日2人)
新規感染者 234人(札幌171人)
変異株疑い 90人 (札幌60人)
「GO TO」 を実施している各支庁でも幅広く感染者が発生しています。
北海道第2の都市旭川では、本日の感染者は29人です。
昨日も石狩管内(札幌市の含まれる支庁です)で15人もの感染者が出ています。
こんな状態では、連休明けには北海道は「緊急事態宣言」に突入です。